
2006年11月のアーカイブ
The Road to NO.1
11月 23, 2006またTOYOTAの話題です。
今日の新聞に「ナンバー1への道」と題して書かれていた記事は、雑誌「Motor Trend」のカーオブ ザ イヤーに「カムリ」が選ばれたことをメインに、TOYOTAが刻一刻と自動車業界トップへ上り詰めつつあることを、伝えていた。このカーオブ ザ イヤーは、今年になってアメリカ国内で発売された新車27車種を対象にしたもので、その内訳は、日本が10車種、アメリカ6車種、韓国5車種、ドイツ4車種、イギリス1車種、スェーデン1車種とのこと。
もちろん様々な観点からの評価で「カムリ」がトップだった訳だが、なんと言っても1月からの10ヶ月間の販売台数が350,481台とダントツ。因みに販売台数の2位は「カローラ」(これは新車ではない)の330,995台である。
こんなに売れているだけあって、ついに僕の友人にも「カムリ」を買った奴が現れた。それも先日までBMW740に乗っていた男がである。彼の話によると、今TOYOTAディーラーでは、ステッカープライス(オプションなど全てを含んだ車両価格)に$2,000のプレミアムを付けているにもかかわらず、右から左に売れているのだそうだ。GMやFordのテレビコマーシャルや新聞広告は、値引き一方なのにだ。
彼の新車を見せてもらったが、$25,000以下でこれが買えてしまうのなら、誰でも「カムリ」へなびくのは当たり前といえるほどの出来の良さだし、ましてリセールバリューも確実に残っていくわけだし。
いやーっ、今回もTOYOTA恐るべしと感じてしまった次第だ!
ところで「カムリ」を買った友人は、仕事に失敗してBMWから乗り換えたのではなく、Porsche911GT3をオーダーしたので、デイリーユースの為に「カムリ」を選んだそうだ。これをバランス感覚というのだろうか?
TOYOTA compete head on with US Automakers
11月 17, 2006「TOYOTAがアメリカの自動車メーカーとガチンコ勝負」こんな見出しが、今日の新聞のビジネス欄のトップだった。
これは、TOYOTAがアメリカで最も人気の高いレース、NASCARの最高峰NEXTEL Cupに参戦すると言うはなしではなく、アメリカで最大の自動車マーケットであるフルサイズピックアップでもGM、Frod、Chryslerを相手にガチンコ勝負をかけると言う記事である。
2005年に売れたフルサイズピックアップは、GMが935,469台、Frodが911,737台、Chryslerが400,543台である。Nissan 「Titan」は86,945台、TOYOTAはフルサイズより一回り小さい「Tundra」を126,529台販売した。これを合計すると優に200万台を超える市場サイズである。
TOYOTAはテキサス州サンアントニオに、フルサイズピックアップ新型「Tundra」の工場を完成させ、生産を開始する。
テキサス州は保守層の強い地域で、アメリカにおいて最大のフルサイズピックアップの市場でもある。この 州だけで、全体の20%が販売される。
また、ピックアップオーナーは、最もブランドに対する忠誠心が強く、相当なことがない限り他ブランドへの乗り換えない保守的な人達でもある。
だから、最も保守的な土地で最も保守的なマーケットに、ガチンコ勝負を挑むTOYOTAの志はとても高いと思う。しかし、この土地を選んだ理由に「もう、よそ者じゃないよ!」とのメッセージが計算ずくで込められているのでは、と考えるのは勘ぐり過ぎだろうか?
今年に入りガソリンが高騰しため、燃費が良いとは言えないフルサイズピックアップの販売台数は10%程減少しているらしいが、それでも巨大なマーケットである。
この新工場での「Tundra」の年間生産規模は最大で20万台とのことだから、完売したとしても市場の10%である。これでは、まだ本当のガチンコ勝負とは言えないのではないか?
乗用車マーケットでカムリ達成したように、「Tundra」が何年かかってFord F-150(単一車種として最大販売数を誇るフルサイズピックアップ)を追い抜けるか楽しみである。
それを達成するには、最低でも同等のサイズの工場があと3つは必要な訳だ。
何とも気の遠くなるような恐ろしい話である。
Oh! Las Vegas
11月 2, 2006友人のPriusでLas Vegasまで行ってきた。
先週行った自然をテーマにしたテーマパーク、ヨセミテ国立公園とのギャップは大きい。
Las Vegasは、人間の欲望をテーマにしたテーマパークである。
Los Angelesから普通に走って5時間半ぐらいの距離である。3時間半とか4時間で走ったという話しも聞くが、それは砂漠の中を目を三角につり上げて走ったということだろう。
Porscheに比べるとPriusは静かだ。充分よく走る。排ガスも何十倍か何百倍きれいで地球に優しいのだろう。でも、ドライバーが運転に気を使わなくてもいいように作ってあるから、つまらない。
アクセルワーク、ステアリング操作、ブレーキングしかり、もちろんオートマチックだからクラッチはないし、シフトレバーはただのスイッチだ。イグニッションキーもなく、Powerと表示されたボタンである。Priusは自動車をパソコンの様にしようという改良ベクトルの最先端なのだろう。60年代の車に求められた物とは、全く違った価値観で作られている。そう割り切れば、大人2人が安全にしかも省燃費で砂漠を横断できたのだから、なにも文句は言えない。
午後の出発だったため、途中で日が暮れてしまい、真っ暗な砂漠の中にLas Vegasの町が現れる様を初めて見た。それは、なんとも異様であった。乾いた砂漠を旅してたどり着く、緑と水を蓄えたオアシスとはほど遠い風景だ。
ここは、人間が英知を絞って作り上げた「不真面目な現実」とでも言えるのでは。中心を貫くストリップを走っていると、New Yorkの自由の女神あり、Parisのエッフェル塔ありで「マジでこんな物を作っちゃたの?」と思わず笑いが出てしまう建造物が次から次へと目に飛び込んでくる。Las Vegasには何度も来ているし、前回はたった2ヶ月前だったのに、今回は特にこんな印象が強かった。その訳は、到着したのが夜だったからで、照明効果が効いていたのだろう。
ネットワーキングと称して、参加者どうしがビジネス上の接点を探し出すためのパーティーに出席するのが、今回の目的。プールサイドに設けられた会場では、初対面どうしが決闘のようにしゃべり合っている。何人かと話をして、この町で生きる人達のアグレッシブさを間近で見せつけられてしまった。
そんなLas Vegasの雰囲気に、腰が引け気味になっている自分を感じて、これではいけないと反省しきりであった。
運試しにポケットにあった25セントコインをスロットマシンに放り込んでみたが、残念ながらジャックポットはでなかった。
ギャンブルもせず、ショーも見ず、ホテルで一泊しただけで、翌日また砂漠を渡ってLos Angelesに戻ってきた。
明日からは、また別のテーマパーク、東京に出張である。

